こらむ;透明な風



早朝、、窓を開け放った書斎で、時間が許せば静かな野原まで出かけていって、太極拳(tai-chi)や気功法であるツアンツオンを行います。
 
 ゆっくりと、全身に気がめぐり出すと、透明な心地よい風が辺りをおおい始めます。自分の身体を覆う気が、辺りの自然の気とデリケートな対話を始めます。

               
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  身体の周りの何層ものフィールドがのびのびとして、光り輝いてきます。そのどこか頭にちかいところが、空たかく宇宙とつながっていきます。足の裏にも外界とエネルギーの窓があって、天と地の気が身体を介して交流するわけです。宇宙の叡智の透明なながれの中に身をおくことで、自分の気の中にその繊細な情報が植えつけられていきます。

  癒しの場面で、人との交流の場で、時空を超えたバイブレーションが、自分の現象界での動きを自然にかなったものにしていってくれます。陽(現象界)と陰(暗在系))の気の交流から太極(宇宙の実像)にいたります。
 
 癒しの知恵とは、ひとにその病の本当のありかを見つけ出すヒントを提案してあげることのように思います。自然の中で、今のあなたの時計の流れからしばし立ち止まって、瞑想を・・。
       

           
        


                
  瞑想とは何も考えず、自然のバイブレーションに自分自身の気をしばし共鳴させることです。
 最初は、自分の脳裏に出ては消えていく金属質の不協和音のありかを、自分のこれまで築き上げてきた思考の枠組みの中で解釈しようとします。そしてその住み慣れた枠組みの混乱の中に引き戻ろうとします。
 今の自分にとって、これまでの自分の築いてきた時間の流れや歴史を否定するのはつらいことだし、住み慣れた場所に戻ることは、やはり楽なことです。 
   

                                                  

                 
  でも、強いてそのまま留まろうとすると、いつしか、自然な風の透明さに、原始の心地よさを思い出し、身と心が清められていくのがわかります。 
 
その繊細さに気づくことが魂のチャイルドの眼を開かせ、大切に抱擁し、育てていくすべを見出すことになるのです。この子は潜在脳とでも呼んでもよいでしょう。 
 
  その優しさと繊細さは、私たちの陰陽を結びつけ、宇宙の太極にまで直接つなげてくれる大きな知恵の持ち主なのです。日常の生活の場に自然からの風を吹き込み、思考や行動の中に大自然の叡智が自ずとと生かされるようになってくることでしょう。

           
         
             
          無為自然 
  
大いなる自然に身をゆだねること。
沸いては消えていく、自分の質問のありかを自然の営みの中に求めること。